AI時代に突入いていく中であらゆるものが自動化されていくことは間違いない方向ですが、ポイントはアイデアを引き出しそれを新たなサービスとして自動化するということになりそうです。

アイデアについて参考になる書物としては、1940 年出版の知的発想法のロングセラー であるジェームス・W・ヤングの名著「アイデアのつくり方」 に記述されている「異なる物事同士の関連性を見つけ出し新しい組み合わせを創りだす」が金言といえます。
またアイデアの出し方のKeyワードは「アレックス・オズボーン のチェックリス」にある 転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合 です。
最近では昔から地方にあった 野菜の無人販売所を模倣(転用)した 「オフィスコンビニ」「オフィスグリコ」「プチローソン」「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」「パンフォーユー・オフィス」などが具体例として参考になります
また今や世界を席巻する大企業も 始まりの段階では非常にシンプルな戦略的な思想に基づいています。
- <不満の解消の手段>YouTubeは創業者のジョード・カリムのインターネット上で目当てのアダルト動画が見つけられないという不満と、共同創業者のチャド・ハーリーとスティーブ・チェンの、容量不足でパーティの動画を送れないという不満から生まれた。
- <集約>グーグルは「最高の検索エンジンの構築」というシンプルなアイデアからスタート
- <ロングテール>アマゾンは「書籍」という狭いカテゴリーのオンライン販売からスタート
次に古典的な話ですがアイデアの本質的内容としては、共通点の発見に着目した天才数学者ガウスの1から100までの合計の計算(1+100)+(2+99)+(3+98)+……+(50+51)=101×50=5050 はアイデアの出し方の源泉となる考え方といえます。
他によく知られている方法としては、
- KJ法 (川喜田次郎氏の頭文字 )
- ブレインストーミング
- 2分法
- マインドマップ
- マンダラート(大谷翔平さんのものが有名/下図)

具体例を「抽象化」する事がポイント
アイデアは模倣の組み合わせから始まる事は、「アレックス・オズボーン のチェックリス」にある 転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合 から理解できます。
今回のテーマはその模倣から発して違う内容にたどりつく方法を「プログラミング的思考」で解説することです。参考にしてください。

具体例が「無人の野菜販売」であれば、この商売を抽象化すると、「無人で物を販売」となり、本質は「抑制されたものが拡張」されるものと定義されますので、「無人販売」となります。
この本質をアイデアに変える方法を「プログラミング的思考」で解説しますと、無人販売を5Wで分解して考えることができます。

抽象化され内容は「無人」「販売」の切り口を 「アレックス・オズボーン のチェックリス」 で分解して考えればたくさんのアイデアがでます。
- 転用⇒無人から委託
- 応用
- 変更⇒野菜⇒コーヒー、お菓子、パン、弁当、総菜
- 拡大⇒オフィス⇒学校、塾、工場、工事現場
- 縮小
- 代用
- 置換
- 逆転⇒販売者⇒消費者
- 結合 ⇒他の商品を連結
こう考える5Wごとにアイデアがたくさん考えられますので、その中から、安全安心で収益性のあるものを選択し転用できることになります。
「無人販売」を「委託販売」に変更するとまた違うアイデアが多数でてきます。
