スタンダード(標準化)の暴利

標準化とは

1.標準化とマニュアルの意味
2.標準化の威力の象徴
3.タイプライターの弱点
4.戦略が時代を創る
5.「人事配置」は偶然に支配される

1.標準化とマニュアルの意味

コンピューター「キーボード」の逸話をご紹介します。結構有名な話だとはおもますが、それでも1%程度しかご存知ではないかもしれません。

世間でよく言われる
「マニュアル」と 「標準」ですが、違いは「何」でしょうか?

マニュアルは、接客での受付から商品お渡しや、挨拶の仕方、パソコンの作動方法が書かれた、いわゆる「手順書」です。マクドナルドのマニュアルが有名ですね。目的を一言で言えば「効率化」です。

「標準」とは、いわゆる「スタンダード」ですから「標準化」とは「スタンダードになる為の過程」という事になります。ただ、マニュアルの「効率化」と同じ様なイメージがありませんか。

同じ様なイメージでありながら「効率化」とは真逆の「非効率化」を 目的としたものが「標準化」された場合の逸話をご紹介します。さあ何でしょうか?

2.標準化の威力の象徴

皆さんが今、当然の様に使っている、パソコンの「キーボード」です!何んで???と思われませんか。「キーボード」こそが「標準化」の恐ろしい象徴であり、かつ、非常に重要なポイントなんです。

ここを知ると「標準化」が「企業戦略」の基本になる理由が理解できます。「標準化」された仕組や商品は、他の企業も同じ仕様にせざるを得ない為に莫大な利益が生まれます。ここがポイントです。

「キーボード」の元は?

実は、「タイプライター」です。若い方は全く見たこともないでしょうね。

3.タイプライターの弱点

当時のタイプライターには 「非効率」が、必要でした。それは、あまりに早くタイピングされると「故障」の原因になる為、あえて「非効率」な位置に設計した、ある意味必然の「非効率」でした。

4.戦略が時代を創る

所が、その「キーボード」がコンピューターの普及により、 一騎に「キーボード」として 標準化されました。「効率化」が、莫大の利益を得る事が基本ですが、「標準化」こそが、「 効率化を」超えた「戦略」である訳です。
いくら「効率化」「良い品質」の商品であっても「標準化」されなければ、莫大な利益は生めません。

5.「人事配置」も偶然に支配される

無関係な様ですが「人事配置」も「社長派閥や役員派閥」が標準化されると「本来の能力に関係なく、社長や役員への忖度系列の人事標準化」が形成されます。

「能力」が秀でていても「人事の社内標準化」から外れた「できる人物」は評価されずに、逆に遠ざけられる事が基本です。会社だけでなく、公務員、政治家、スポーツ競技連盟、学校教育現場等々全ての組織には原則、同じ様なパワーバランスが存在します。現在2018年ですが、相撲協会、財務省内での様々な問題の根源は人事の標準化にありそうですね。もう少し大きく言えば、過去の日本史、世界史は全て、その当時の各エリアのTOPが配置した「人事の標準形」のパワーバランスと「運」が重なり合った形跡そのものだと言えそうです。

簡単に言えば、「標準的な使いやすい人物」を「上司」が気に入り 、幹部に仕立てるのが、 会社の人事配置の「標準化」であり歴史だと考えておくと、ある種の諦めがつきます。歴史が、その時代の王様や殿様次第ですから、会社は「社長」次第という事になりますね。