目次
はじめ(趣旨) 企業戦略の具体的な共通項目(抽象化) 今後の社会で一般化する能力とは プログラミング重視になる段階とは 訓練法の具体的内容 PDCA(社会人の基本的教養) 現代文(論理的能力) 数学(関数による定義の知識) 本質と編集力 まとめ(総括)
1.はじめ(趣旨)
これからの社会がAIとの共存 となり、「現在の仕事の半数はなくなる」社会が到来することが確実に予測されるなか、「知的処理能力」は完全にAIが担当する わけで、かつ、絶対に勝てないことが100%と言えるなか、10年後の必要な能力を今から訓練しておきましょうという主張 が今回の趣旨です。
本を読むのが嫌いな人でも頭の良い人はいますが、与えられた課題に対する知的処理は遅い方が多い かもしれません。
一方、運動能力が優れ、命を脅かす危険な環境になった時にはその運動能力で危険な状況を回避する という課題を素晴らしいスピードで解決する方もいます。
また、芸術的な表現者としての才能 が際立つ方もいます。
これらの大きく分けて知的処理能力と動物的危機管理能力と芸術的表現力という3種類の能力の「質と量」の様々なバランス で個人の能力が形成されています。
ですが、一般的な大多数の方は、「知的処理能力」の有無をもって頭が良い悪いと判定 もされますし、各個人も自分で判断しているからだと思います。私も同じく自己判断しています。
一般的には「知的処理能力」は点数化され、偏差値による学校の序列があり、その序列が地域の環境まで決めていく という大きな影響力を持っています。
まだ今後10年程度(2030年迄)は現在の判断基準が生き残り、並行してプログラミング力を持つ人との比較となり、想像ですが、圧倒的な差でプリグラミング力のある人が上位になる 感じています。
2.企業戦略の共通項目
2-1.10年前(2010年)の企業の中心的な戦略を振り返ります
10年前の2010年当時に主流であった経営戦略 は経済学をベースにした戦略理論で、その代表がマイケル・ポーター だった。
ポーターの『競争の戦略』を簡潔にいえば、競争をより有利に戦うためには「コスト優位」「差別化」「集中戦略」 が唱えられ その戦略を企業の現状に合わせて取り入れていました。
具体的には「既存の競合企業同士の争い」では、製品やブランド、サービスでの差別化を促進し、「新規参入の脅威」にはコストの優位性や製品の差別化などで参入障壁を設ける戦略 でした。
こうした戦略で防衛できた企業は有利なポジションを築き、高収益を上げるという「ポジショニング論 」 です。
他には ゲイリー・ハメルとC・K・プラハラード の「コア・コンピタンス経営」という 他社には真似できないような中核能力(コア・コンピタンス) で勝てる市場をつくり出すことで高収益がもたらすという戦略 でした。
2-2.10年後(2030年)の企業の中心的な戦略を推測します
通信速度が現在の100倍になると言われている5G以降、これからの社会は「IoT(Internet of Things)」 が現実化します。
具体的にはAIによるBIGデータ分析、遠隔操作、自動化、 VR(仮想現実)とAR(拡張現実) 、更には3Dプリンター技術 が重なり、社会に凄まじい変化が起こると想定されています。
IoTでは、これまでインターネットに繋がらなかったテレビやエアコンがネット回線につながり、人が操作してインターネットにつなぐのではなく、モノからインターネットにアクセスする機能が付くことであらゆるものが自動化 できるようになります。
つまり 「ポジショニング論 」 や「コア・コンピタンス経営」戦略での現状分析や推測は、AIが瞬時に行うことで、現在の上級ホワイトカラーが主な仕事としていた高度な分析の多くは不要 になり、逆の単純作業は自動化されることで不要 になるという事が想定できます。
人工知能が企業の利益分析や思わぬ新たな企業戦略のキーワードを提案できるとなれば、必要な人材はその分析が正しいかどうかのリサーチを行う部門の力量が大きな差別化 となりそうです。
そのリサーチも画像DATA、テキストDATAのやり取りはIOTを使って実証することになるはずですので、コンピュターとの会話言語であるプログラミング言語を利用する必要がある と言えます。
3.一般化する能力:プログラミング的思考法とは
結論 : PDCAのACTION部分
3-1.必要な能力の簡易説明
これからのAI社会で必要な能力は、PLAN(P)DO(D) CHECK(C) ACTION(A)のPDCA であり、論理的思考の基本となる国語の「起承転結」と数学の「関数定義(y=ax+b)」であることは間違いありません。
何故なら、AIのプログラミング設計自体が「合理的思考」の産物である為に、社会の基本であるPDCAの原理でプログラミングされているからです。
経営戦略においても、現在あるPDCAのなかで「繰り返し」問題になる部分や「成長の期待できない」部分を抽出し省く新たな「経営戦略」を創造することから考えると経営戦略とは現在のPDCAの破壊を指しますので、現状把握する上では逆に知っておく必要があると言えます。
3-2.必要な能力とは
PDCAにおける「共通した繰り返しの発見(抽象化) 」「具体的な場合分け 」「一般化 できるように試行錯誤を行う非論理的思考による訓練」 「場合分けをして再現可能に一般化し計画を達成 する」という一連の流れが論理的思考の大原則であり必要な能力となります。
これらの一連の流れを全て派生できる思考方法は、プログラミング的思考ですが、 2020年に小学1年生から必須化され2024年には大学入試にプログラミングの導入が検討されることからも 、今後の社会人の最重要な教養であり能力といえます。
4.プログラミング重視になる段階とは
間違いなく2024年以降の大学入試でプログラミングの問題が出題されますとその注目度は一挙に上がっていく のだろうと考えらえます。
まだ、2024年の導入初期は非常に簡単な内容からとなるでしょうが、年々、現実的なプログラミングが出題されていく のではないでしょうか。
一方では、学歴重視の遅れた会社のサラリーマンや学びたい専門性が身に付かない大学は敬遠され起業や専門学校への進学が進むとも予測 できます。
5.訓練法の具体的内容
フランス生の 合理主義哲学の祖 、数学者 であるルネ・デカルト(1596~1650) は考える主体として「我思う、ゆえに我あり」 が良く知られています。
また、人間が偉大な存在であることをズバリと言い当てた 「人間は考える葦である」 という言葉があります。 フランスの数学者・物理学者・思想家である パスカル [1623~1662] の「パンセ」の中に書かれています。
「考える」方法論の中心は 、全ての事柄を定義し証明していこうとする考え方 であり論理的思考 がそれにあたります。
以下の内容が「論理的思考」に必要な内容 だと考えていますのでは各々の参考サイトをじっくり読んでみて下さい。
4つのサイトを読んで頂いたあとは、100冊の本を選択し「論理的」な部分を意識して読まれるとおそらく自分の「本」を一冊書きたくなると思います。私も2004年9月に出版できています。
6.まとめ(総括)
「本質と編集力」のサイトを読み込んで頂ければ分かります が、いかに「抑制」し「省く」ことで「拡張」できるかが「論理的思考」「プログラミング的思考」の最大のポイントです。