定年前の大人が、近未来のおこるシンギュラリティ(特異点)を調べてみた

ゴードン・ムーア が提唱し、 半導体業界の法則からいわれだした「 シンギュラリティ」の概要

1.AIが人間をこえる2029年(今から10年先)

指数関数的に高度化する人工知能により、人類に代わって、機械的な知能(現在でいうAI)が文明進歩の主役を担い始めるのが 2045年で、その前にAIが人類の英知を超えるポイントが2029年に到来すると予測されています。

この2045年が到来するという原点が「ムーアの法則」というものです。 ムーアの法則とは、アメリカの半導体メーカーであるインテル社の創業者の1人、ゴードン・ムーアが 1965年に自らの論文上 唱えた「半導体の集積率は18カ月で2倍になる」という半導体業界の法則です。

今後もこのペースでコンピュータが進化を続けた場合にAIが人間の能力を上回ってしまうという学説が今ますます注目され、ロボットの進化や自動化により、今ある仕事の大半がなくなり、全く現存しない仕事に置き換わっていくと予測されています。

2.AIで対応できる為に、仕事がなくなる(今後10年 /2029年まで )と言われる代表的仕事

・集金人
・ホテルのフロント係
・映写技師
・レジ係
・銀行の融資担当者
・データ入力作業員
・彫刻師
・保険の審査担当者

当時はあまり本気にされていなかったようですが、 現在ではコンピュータはムーアの法則を実証するかのように処理能力を向上させてきています。

IBMのコンピュータ「Deep Blue(ディープ・ブルー)」が初めてチェスの世界チャンピオンに勝利を収めたのが1997年。2016年にはイギリスのGoogle傘下企業ディープマインド社が開発したコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」が、プロの棋士をハンディーキャップなしで破ったのが知られています。

シンギュラリティ到来に近づくにしたがって、機械的な計測可能な仕事がロボットに置き換えられていくことが想定されますが、AIに取って代わられにくい仕事に向けて能力を高める必要があります。

3.AIで対応できにくいとされる仕事の代表 (今後10年/2029年まで)

・アートディレクター
・俳優
・作曲家
・作詞家
・ジュエリーデザイナー
・インテリアコーディネーター
・アナウンサー
・ミュージシャン

AIが人間に劣ると考えられる領域は、記憶によるパターン認識だできない非論理性の高いものと言えます。

例えば、新たな芸術やスポーツの動きはパターンシュミレーションはできても実際に実現するのはまだ難しいそうです。

それでは、非論理性とはどのように形成されるかのかというと 「論理の共有がない」場合であり、今までにない組み合わせをするとう独自性にあります。

それではどうやってオリジナル性を出していくかというと、これは「守破離(しゅはり)」という考え方が代表的な方法です。

概要は、少し古めかしい内容ですが、剣道や茶道などの修業における段階で示されています。

「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。

「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。

「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

つまり、いきなり新たなものが生まれるのではなく、

独自性(オリジナリティー)も現在ある型を極めた先に様々な要因(社会的欲求、個人欲求が重なる)が加えられる事で生まれてくるという事が原則です。

今、言えることは、AI自身が環境変化に対応する知能を持つことでより人類が発展できることだけを祈ります。

一方、突然変異は、自然界では起こりますが、これがAIの世界にも発生するならば、それこそ人類が過去の生物でありAIの源流といわれるような時代といえます。

今から36年先にくる2045年の世界についての参考になる記述やネット社会で起こっている最先端(若者)の振る舞いにつて

この辺りの時期になると、1年の違いが更に別次元の状況になります。指数関数とは凄い変化ですので、恐らく人類がその変化にどう対応するかにかかっています。

①人工知能(AI)の飛躍的進歩により不安が広がるなか、生産人口は今後急速に減少する日本(「2060年に4418万人まで減少する」との予測)では「人手不足の状態が緩和されることからむしろ幸いである」との論も存在する。

藤和彦(経済産業研究所上席研究員)氏/2016年2月6日公開

逆にAI達の立場から考えると、1世代前のAIが自分たちを遥かに凌ぐ次世代のAIにより滅ぼされるようには改良しないと考えると、全知全能のAIが創造される方向が妥当であるようにも思えますがいかがでしょう。

 ②現在のAIは限られた領域(例えば将棋・運転など)で能力を発揮するもの(特化型AI)と言われているが、2030年頃にはあらゆる領域で能力を発揮するAI(汎用AI)が実現するとの予測があり、汎用AIはマルチタスクをこなすためにOSさえあれば良く(「意識」を持つ必要はない)、現在の技術の延長上でも開発は可能と認識されてきている。

藤和彦(経済産業研究所上席研究員)氏/2016年2月6日公開

 ③「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」の著者である井上智洋駒澤大学准教授は、汎用AIは2045年には、かなり普及しており、残っている人間の雇用分野は

藤和彦(経済産業研究所上席研究員)氏/2016年2月6日公開

1)クリエイテイブ系

2)マネジメント系

3)ホスピタリテイ系

に限られ、「就業者数は約1000万人になる」と予測している。 

  ④AI研究者の間では「人間と何か」という議論がさかんになっている。「現在のAIは予期せぬ環境への適応力がないが、人間は環境の変化に適応できるように自らの知能を進化させた」と指摘する。

「人工知能の哲学」の著者である松田雄馬

2017年に発表された予測の数々とそこから言われている未来の仕事について

   「今までのプロ棋士は『将棋が強い』というのが一番の価値だったが、今後人間同士の将棋はAIでは表現できない『人間ドラマ』という醍醐味をファンに示すことが大事になる」と述べているのは興味深い。

AI 将棋の申し子と言える藤井聡太 さん

   マイケル・オズボーン・オクスフォード大学准教授は「2011年度に米国の小学校に入学した子供達の65%は大学卒業時に現在存在していない職業に就くだろう」との予測は今や共通の認識となったようにも感じます。

  ソニー生命保険が2017年4月に実施したアンケートで男子中学生が将来なりたい職業の第3位に「ユーチューバーなど動画投稿者(17%)」がランクインしたが、 従来の発想では「遊び」の領域が「仕事」として認識されている部分には少し躊躇いを感じるかたも多いはずです。

 また2017年の流行語大賞は「インスタ映え」が選ばれましたたが、「日常の中の見過ごされがちな楽しさや美しさをすくいとる」という行為が急速に拡大したことは、微細な変化を察知できる感性がますます重要になってきたと言えますし、最近では 誰でもライブ放送ができるアプリ「SHOWROOM」とその代表・前田裕二 さんの著書 『メモの魔力』 も大人気となっています。

 最後にインターネットの普及の結果、 ツイッターやフェイスブック により専門家でない一般人の撮影写真や動画が膨大に流通し、プロが取材る前に既に情報がシェアされるようになった今、「若者達の行動を新たな芸術活動」として捉えられるかもしれない。