2024年5月7日

集中力をコントロールする方法を「プログラミング的思考」で解説

参考本:ヤバい集中力/鈴木祐(著者)

人の心理を言い当てるスキルで有名なDAIGOさんのYouTubeの中で「お勧めの本」として紹介がありました。

読んでみた所、確かな「スキルがある」と感じましたので今度は「プログラミング的思考」のフローチャート図を活用してノウハウを要約し自分のものにしていきます。

目次

  1. 集中力とは何者か
  2. プログラミング的思考の基本
  3. 正しい「報酬の予感」の難度設定
  4. 結論:フローチャート図
  5. 要約:「ヤバイ集中力」の重要ポイント
  6. 集中力をコントロールする方法
  7. 集中力スキルUPに対する重要な考え方
  8. 集中力は複数の能力の組合せが必要

1.集中力とは何者か

私も含め多くの方々は「集中力」に対して不安を抱えていることと思います。

突き詰めて言えば、「集中力」が何者かを理解できずにる状態は「得体のしれないもの」という認識が頭から離れません。

そもそも何故「得たいが知れない」のかも気になります。自分の意識でコントロールできていなくても気合で上手く行く場合もあります

確かに好きなことをしているときは「集中力」を発揮できますが、人生いつも好きなことをしているわけではなく、むしろ「好きでない」ことに時間を費やさざる得ないことが多いのも現実です。

一方、これからの社会はAIが「繰り返し」の単純作業はやってくれという期待はもてますが、差し当たり今から5年から10年間はそれほど大きく変わらず、むしろ「AI対応」と「現在社会の対応」の両方ができなければ格差が広がる社会とも言えます。

現実的な話として2016年に計量経済学者の大家であるジェームズ・ヘックマンの研究で人生の成功にもっとも必要な能力は「IQ」でなく「誠実性」だという事もわかっています。

誠実な人は自己コントロールができる人です。つまり、「集中力」のコントロール能力の差がイコール豊かさの差となるということが現実といえます。

2.プログラミング的思考の基本

プログラミング的思考の基本は、「A地点(スタート)からB地点(ゴール)へ到着」する手順を書く事でした。

その手順は、ゴールに到着するまでの

  • 具体的な実施内容を集める
  • その内容を共通項目で「場合」分けする
  • 場合での「繰り返し」の内容を考える
  • 場合単位のフローの順番である「手順」を考える
  • 手順を「フローチャト図」にまとめる

以上の内容により「集中力のコントロールマニュアル」のフローチャート図を作成しますが、戦略のポイントは「報酬の予感」にあります。

簡単に言えば、役に立つ「報酬の予感」を増やし、逆に役に立たない「報酬の予感」を減らすに尽きます。

3.正しい「報酬の予感」の難度設定

①抽象的な数字でなく具体的に「イメージ」できる内容を目標に設定する

②専門用語を使わずかみ砕いた具体的な目標設定を立てる

②対象は仕事、遊び、恋愛、つきあいとあらゆるものに有効と考えます。ただし、対象が「有効な難しさ(難度)」であるかを下図をよくみて選択していく必要があります。

ヤバい集中力/鈴木祐(著者)

つまり、簡単すぎずると意味がなく、逆に、中ぐらいを超えると集中力が切れやすくなり「やる気が低く」なるという相関関係がありそうです。

最適な段階は「簡単すぎずから中ぐらいまで」を対象として継続して選択できれば「報酬の予感」が常に働き「集中力が持続」しその結果として最大のパフォーマンスが発揮できるという流れです。

そこで今回は「プログタミング的思考」により「集中力のコントロールマニュアル」をフローチャート図にまとめて再現できるように試みました。

4.結論:フロチャート図

5.要約:「ヤバイ集中力」の重要ポイント

  • 獣(本能)と調教師(理性)で喩えて説明
  • 集中力は「天才ですら克服できない」
  • 集中力は「複数のスキルの組み合わせ」
  • 獣(本能)は単純で過敏だが、超絶パワーがある
    • 第1の特性「難しいものを嫌う」
    • 第2の特性「あらゆる刺激に反応する」
    • 第3の特性「パワーが強い」
  • 調教師(理性)は論理的だが、大飯食らいでパワーは弱い
    • 第ーの特性「論理性を武器に戦う」
    • 第2の特性「エネルギー消費量が多い」
    • 第3の特性「パワーが弱い」
  • 第1章 「餌を与える」
  • 第2章 「報酬の予感」
  • 第3章 「儀式を行う」
  • 第4章「物語を編む」
    • セルフイメージを書き換えて「やる」人間になる

6.集中力をコントロールする方法

集中力をコントロールする方法は、本能を「獣」と考えて獣を「調教」するという事でした。

もう少しかみ砕いて書きますと、人類が狩猟生活をしていた大昔から「生きる本能」として「集中しすぎることは危険」こととして旧式のOSに深く刷り込まれているようです。

注意力の散漫に悩んだのは凡人だけ得なく天才と言われた有名な人物のなかにも多く存在しています。これも本能に刷り込まれている証と言えそうです。

詳細は「獣(本能)は調教師(理性)を圧倒する理由」をご覧ください⇒

獣を乗りこなせるビジネスパーソンは全体の5%と言われかなり難しいことですが、逆に言えば非常に価値が高いと言えます。

集中力がなく悩んで天才たち

  • レオナルドダビンチ
  • フランツ・カフカ
  • ヴァージニアー・ウルフ

高い集中力を維持した天才たち

  • パブロフ・ピカソ
  • ポール・エルデシュ
  • トーマス・エジソン

7.集中力スキルUPに対する重要な考え方

  • 理性は本能に勝てない
  • 集中が得意な人はいない
  • 本能を上手く導く方法が集中力スキルとなる

強者の「獣」に対しては弱者の戦術を継続する戦略こそが「似て非なる凡人」となれる秘訣と言えます。

つまり「調教師」は合理性を活かしつつ獣をなだめながら隙を狙って飼いならすということになります。

1 秒のあいだに脳が受け取る情報の量は1100万件を超、「目の前にある具体的な内容」に集中している場合から「ふと」した状態になった瞬間に「獣」の並列処理能力が発揮され目の前に対する意識から違うことに注意が引かれるという事になります。

確かにそういわれれば、「締め切り」のある報告書が目の前にあるにも関わらず、今必要ない「机」の上の整理をしてみたり「雑誌」を眺めたり、スマホを少しいじっている間に1時間が過ぎてしまっていたという経験はだれしもあることだと思います。

8.集中力は複数の能力の組合せが必要

集中力は単独での能力でなく主に4つの能力が組み合わさることで発揮されます。

  • 自己効力感
  • モチベーション管理能力
  • 注意の持続力
  • セルフコントロール能力

自己効力感とは「自分は難しことでもやり遂げられる」と自然に思えることであり、この感覚に重要な価値があるのは「一歩踏む出す」力が備わることにあります。

また「モチベーション管理能力」とはやる気のない状況をなんとかやる気を引き出し気持ちを高めていく能力をいいます。

次に「注意の持続力」は成人平均で20分と言われていますが、この限界時間を延ばすことは難しく、この瞬間に様々な誘惑が襲います。

このような誘惑 は無意識にうごめいていますがまさに「ふとした瞬間」に意識が奪われないようにできるのが「セルフコントロール能力」であり自己を律する能力と言えます。