2023年6月5日

論理国語を「プログラミング的思考」で解説

1.2021年に小学校導入の論理国語

先ず論理国語とは、

  • どんなものか
  • 社会にでた時に本当に役立ちそうか

の2点に興味がありました。

本の構成(STEP1~9)

  • 一文の構成要素
  • 一文の作成
  • 文と文の論理的関係
  • 3つの論理的関係
  • 論理的な読解と解法
  • 心情問題の解法
  • 論理の実践
  • 未来指向型問題
  • 難関私立問題

2.私の考える「論理国語」チャート図

2019年9月28日に購入し5日間かけて全てのページ約130ページと解説約80ページの合計約210ページを実際に読んで、問題を解いてみた内容を織り込んで「プログラミング的思考」のフロチャート図を記述してみます。

3.論理国語「小6レベル」を解いた結果

最後の難関私立中学の問題まで単純に前から順番で全てやってみた上で、難関私立中学の入試問題の結果は「説明文」で70点程度で、「物語文」で90点程度でした。また途中にある単元ごとの問題も概ね70点前後で、全体的には7割の理解度というのが私の結果でした。

私は現在60歳前のサラリーマンでありながら「小6レベル」の問題集を一気に解いた状態で概ね7割程度の理解ですが十分に社会人として通用しています。

従って、この小6レベルから更に3年間の訓練を行い中3レベルにまで到達できれば全く十分な論理的思考ができるレベルになると確信できましたし、それ以上の理解は専門家になる場合にのみ学ぶべき内容であるとも感じました。

更に一言付け加えれば、「INPUTで理解している量」よりは「自分で考えてOUTPUTする量」が社会では重要であると改めて認識できました。

今までの社会の入口には「INPUT」の偏差値というフィルターで仕分けされてきた為に必要以上の知識や理解を若者に押し付けてきた感があります。

つまり、今までは「INPUTの量」を偏差値に言い換えて評価し、その偏差値仲間で村社会を運営してきたのが日本の実態ですが、これからは「OUTPUTの量」で評価されていく社会にシフトチェンジされます。

4.「偏差値」の認識を変える

2019年9月19日に発行された「AIに負けない子供を育てる」(新井紀子 著)の中に記述されているアメリカのSATやACT(日本でいうセンター入試)と呼ばれる大学進学適性試験は過去の問題を繰り返し出題されるとのことで、つまり最低限の理解度を確認する事に力点がおかれています。

その上でアメリカの大学の合否の判定には高校での成績や課外活動が重視され、勉強だけできても合格できない仕組みになっているところが日本との最大の違いです。

日本の場合だと「偏差値が高いか否か」「スポーツだけが優れている」に大きく2分されてしまう為、文武両道のような優秀な人材も日本で「一般入試」を選択した場合には苦戦し「勉強だけしかしてこなかった」人に 合否で否定されるという逆転現象がおこることは日本社会の大きな損失です。

様々な変化や今後のAI時代の流れと実際に社会にでたあとの必要度から合わせて考えると、中学3年までの5科目、音楽、美術、体育は全て重要で、高校では数学の「微分、積分、配列」と英語と論理国語は必須科目として、その他は全て選択科目とすることが恐らくベストな学び方です。勿論、課外活動は学問と同列に設定されるべきです。

一方、そもそも研究者を目指したい以外の人が大学に進学する必要があるのかという疑問も起こってきます。

もし先ほど触れた学習内容が履修できる仕組みであれば高校以降は医療系・研究系・AI系は大学に進学し、その他も各種専門系の学校で各自がスキルを磨けるような仕組みであれば社会全体で無駄がないと感じます。

勿論、教員も専門系として位置づけ教え方のスキルのある人材を採用する仕組みを早く確立してもらいものです。また「教員」には教える以外の事は一切させずに各専門家に任せる仕組みも併用していく必要があります。

また同時に校長など組織運営者は教員から一旦切り離した形でのマネージメント能力がある人材が組織運営することで更に教育制度の充実が図れると考えますがいかがでしょうか。

5.これまでの教育制度の総括

この日本社会においては「必要のない授業」が「必要でない教員」によって行われ、「必要のない偏差値」により学校の序列化が行なわれ、「必要のない学閥での村社会」が上層部に構築されていることでの均一思考が大きな閉塞感を生んでいます

これから最も重要視すべきことは「今何ができるか」「将来何を実現する為に学んでいるか」を明確に答える人が社会の中心になれるような仕組みが構築されていくことが必要です。

従って、今取り敢えず必要な考え方は「制度」を見直す為には政治家になるか、そうしない人の中でもし「偏差値」に対する劣等感を持っているならば直ぐに捨てることが極めて重要だということです。 ただし、中学3年生までの「論理国語」「数学」の学び直しをすることが前提になりますが。

自営であれ公務員であれサラリーマンであれ研究員であれ必ず必要な「論理的思考」の基本は、文章構造の理解です。

理解してそうで正確に理解していないのが現状だと思います。その為に文章「読解」が感覚的になっているはずです。

以下は 論理国語 の「小6レベル」にある内容で重要に感じたポイントで、ここの理解ができていれば後は文章を読み込めば雪だるま式に国語力が付き、かつ英語の長文読解力にも派生するはずですので参考にしてください。

6.重要なポイントのまとめ

1)一文の要点(STEP2-⑥)

基本中の基本という意味では1文の要点が大事です。

「主語」+「述語」

が要点という事です

当然すぎる内容にも思えますが、「いざ要点とは何か」と問われて明確に直ぐに答えられる方は恐らく殆どいないのではないでしょうか。

また、制限される字数より要約の程度はかわりますが、突き詰めれば「主語+述語」は何かを必ず意識するという事を先ずは押さえておく必要があります。

2)文と文の論理的関係(STEP3-①)

  1. イコールの関係
    • 順接(だから、それで、したがって)
    • 比喩(まるで、~のようだ)
    • 換言 (つまり、すなわち、ようするに)
    • 例示(たとえば)
  2. 対立関係
    • 逆説(しかし、だが、ところが)
  3. 因果関係
    • 理由(なぜならば、というのは)

日本語が3種類の関係で文章が構成されていることを改めて理解できます。日頃、当然に話、書き、している日本語の文章を構成している関係を意識することが「文章を読む」ことに対して集中力を発揮させることが可能だと思いました。

特に「だから」は筆者の主張が最大に表現されていることや、「つまり」は言い換えることで前の内容をまとめる為の意思表示であり抽象化された内容を示します

このように「文と文の論理的関係」に着目して読む習慣がつくと頭が整理されスッキリと読解ができます。

3)重要なポイント

結論1:「読解」でのポイント

前提となる話題は「繰り返し」出てくる言葉であることに着目することから始まり、イコールの関係である「順接と比喩と換言」と対立関係になる「逆説」、及び因果関係である「理由、原因」に筆者の主張があると「OUTPUTしながら読む」ことになります。

結論2:「要約」でのポイント

前提となる話題は「繰り返し」出てくる言葉であることに着目することから始まり、筆者の主張となる「主語と述語」を抜き出す一方、飾りで必要のない部分を省くことが基本となります。その上で、筆者の主張で3つの文章の関係(イコール、対立、因果)の部分を探し、その主張を補足する5W1Hの内容を加味して過不足なくまとめることです。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。